冒頭の“Open My Eyes”、最初の数秒だけならThe Whoの“I Can't Explain”と間違えてもおかしくないが、そこから曲は一気に変貌する。強烈なファズ・ギター、手拍子、Beach Boys的な多重ハーモニー、サイケデリックなフランジング。そして途中で突然、Jazz的なブリッジへ入り、Todd Rundgrenの鋭いギターが飛び出してくる。Rundgren本人によれば、この曲は意図的にバンドが目指していた音楽的要素を一曲ですべて紹介するよう設計されていた。Beach Boys的な4声ハーモニー、攻撃的なギター、Pop Songとしての構造、そしてフランジングというスタジオ・エフェクトまで組み込んだという。それを作ったRundgrenはまだ20歳前後。そして、アルバムの真ん中に突然、“Hello It's Me”が現れる。
ここで時間が止まる。激しいファズもPsychedelic Effectも消え、Stewkeyの少し陰のあるヴォーカル、美しいハーモニー、そしてJazz的なコード進行によるBalladになる。後にRundgren自身が Something/Anything? で再録し、大ヒットさせる曲だが、Nazz版には後年版とは違う魅力がある。“When I Get My Plane”や“Lemming Song”になると、後のPower Popの原型まで見えてくる。
レーベル: Rhino Records
リリース : 1983年
[ジャケVG+/盤質VG+]