1987年の3rd Album『Love』でAztec Cameraは大きく姿を変える。『High Land, Hard Rain』にあった瑞々しいJangle Guitarは後退し、Roddy Frame以外のメンバーは離脱。Russ Titelmanをはじめとする一流セッションミュージシャンを迎え、American R&B、Soul、Funkへ一気に接近。その変貌に当時の海外評はかなり辛辣で、初期の予測不能なMelodyが洗練されすぎたR&Bに変わった等と批判。だが今聴けば、冒頭“Deep & Wide & Tall”の分厚いRhythmとBacking Vocal、“How Men Are”の切ないメロディー、そして“Working in a Goldmine”の都会的なソウル感覚には、単なる売れ線狙いでは片付けられないソングライティングがある。“Somewhere in My Heart”では巨大なSynth、派手なDrum、眩しいほどの80s Productionの中心に、恐ろしく強いMelodyが一本通っている。この曲は全英3位となり、Albumも全英Top 10入り。一方、最後の“Killermont Street”では装飾が消え、Acoustic GuitarとFrameの歌が戻ってくる。初期Aztec Cameraを愛するほど戸惑うAアルバムでありながら、その違和感そのものが『Love』の面白さでもある。
レーベル: WEA
リリース: 1987年
[ジャケEX- /盤質EX-]