1967年、Lill LindforsがPolydorから発表した『Du Är Den Ende』。スウェーデン歌謡とボサノヴァ、サンバ、ジャズを優雅に融合した作品で、彼女がブラジルを訪れ、Stan GetzやAstrud Gilbertoを通してブラジリアン・ミュージックに夢中になった経験が色濃く反映されている。タイトル曲“Du Är Den Ende”は作者不詳のクラシック・ギター曲“Romance”にBo Setterlindがスウェーデン語詞を付けた代表曲。さらにBaden PowellとVinicius de Moraesの“Canto De Ossanha”を“Fri Som En Vind”、Jorge Benの“Mas Que Nada”を“Hör Min Samba”として取り上げ、軽快なパーカッションと柔らかなオーケストラ、Lindforsの気品あるヴォーカルで北欧ボサノヴァへ変換する。“The Shadow Of Your Smile”やBacharach & Davidの“Always Something There To Remind Me”、Bob Dylanの“Don't Think Twice, It's All Right”まで選曲する幅広さも魅力。“Jag Tycker Inte Om Dej”では、本来4拍子だった曲を自らボサノヴァへ作り替え、洒落たリズムと少し挑発的な歌詞を鮮やかに融合している。Marcus Österdahlらの洗練されたアレンジも素晴らしく、単なるカヴァー集ではなく、異なる国の楽曲をLindfors自身の世界へ統一した作品。後年Sonic Magazineがスウェーデン史上屈指のアルバムに選んだのも納得できる、北欧ブラジリアン・ポップを代表する一枚。
レーベル: Polydor
リリース :-2001年
[ジャケEX-/盤質EX-]