1978年の『Nested』は、Laura Nyroのディスコグラフィーの中でも最も静かでプライベートなアルバムかもしれない。妊娠中だったNyroはコネチカットの自宅にスタジオを作り、そこでほぼ全編を録音。『Eli And The Thirteenth Confession』や『New York Tendaberry』にあった劇的な展開や剥き出しの感情は後退し、代わりに愛、母性、自然、そして自分自身の内側へ深く潜っていく。冒頭“Mr. Blue”では恋人との会話を独白のように挟みながら、複雑な関係を静かに描く。“Rhythm & Blues”“The Sweet Sky”には初期Nyroを思わせるソウル・ポップの軽やかさが残り、“Crazy Love”“Spring Blown”では彼女のメロディー・メーカーとしての才能が穏やかな形で現れる。一方、“American Dreamer”では音楽業界への失望を滲ませ、“My Innocence”では失われていく無垢を見つめる。当時のVillage Voiceは、かつての激しさが消えたとして評価を留保したが、Melody Makerは『Christmas And The Beads Of Sweat』に通じる傑作と絶賛しました。国内盤、帯インサート無し。
レーベル: CBS/Sony
リリース: 1978年
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