cub、Buckを経たLisa Marrが2000年に発表したLisa Marr Experiment名義のファースト・アルバム『4 AM』。Joshua TreeのRancho De La Lunaで録音され、カントリー色だったり、これまでのポップパンク路線から距離を置いています。初期Liz Phairを引き合いに出しされ、「彼女がオルタナ・カントリー・バンドを率いたような音」と評されたりしておりますが、その表現はかなり的確。
タイトル曲“4 AM”から漂う気怠さ、“Another Light”の素朴なメロディー、そして本作を代表する“In California”では、Los Angelesで暮らすことの孤独と違和感が淡々と描くかれています。マンドリン、フィドル、クラリネット、ホーンなどを使いながらも、ルーツ・ミュージックを忠実に再現するのではなく、あくまで彼女特有のポップ感覚で崩しています。“Feelin' Lucky”“Broke”“My Friend Lucifer”など、短くラフな曲が続く一方で、ラスト“The House Of Tolerance”は5分を超え、深夜のバーのような空気を残しています。可愛らしさが先行したcub時代から抜け出し、午前4時というタイトル通り、少し酔って、どこか寂しいムードも刻んだ転換作です。
レーベル:Sympathy For The Record Industry
リリース :2000年
[ジャケEX/盤質VG+]