フランス・トゥールーズの4人組Foggy Tapesが2019年に発表したファースト・アルバム『Cogito Ergo Fog』。全編をバンド自身がカセットで録音、ミックスした作品。サーフ、ガレージ、サイケ、カントリーを60年代への偏愛たっぷりに混ぜ合わせていて、自らが掲げる「アシッド・ウェスタン、スパゲッティ・サーフ、チカーノ・サイケ」という奇妙な言葉が、意外なほど音を正確に表している。The Everly Brothers、The Beach BoysやThe Beatlesにも通じる甘いコーラスが漂い、海外評では初期The Beatlesから『Nuggets』『Pebbles』、The Growlersまで様々な名前が挙げられ、60年代のスタイルを評価する一方、リヴァイヴァル色の強さを指摘する声もある。ローファイ録音と端正なハーモニーの組み合わせが実に魅力的。古いガレージを単に再現するのではなく、煙と霧の中でゆるく溶かしたような、愛すべきサイケ・ガレージ・ポップ。
レーベル: Howlin' Banana Records
リリース :2019年